S&P500株式に投資すれば何%のリターンが期待できるか?

上がるのを傍観するばかりで、なかなか手を出せていない米国株式投資。特に買うタイミングを見計らうのは難しい判断ですよね。

今回は、米国S&P500 (時価総額の大きい米国企業の株価指数)の過去実績を用いて、1) 底値で買ったケースと2) 高値で買ったケースで投資リターンを算出してみました。その上で、老後資金3,000万を貯めるのに必要な投資額を各年齢別にシミュレーションしました(あくまでも過去実績に基づいたシミュレーションです。投資は自己責任でお願いいたします)

 

S&P500にいつ投資すべきか

    皆さんが一番恐れるのは、株投資を始めてすぐにリーマンショックやコロナショック級の株価暴落に見舞われることですよね。

    結論は、10年以上投資する前提だと、いつ株を買い始めても儲かっていたということです。株は下がる局面もありましたが、長期的には上昇してきました。

    下のグラフはS&P500の価格を各5つのポイントで拾ってきております。Worst CaseとBest Caseのリターンがどうだったかを見ていきましょう。

      1. リーマンショック前の高値 (2007 Oct 9: 1,565)
      2. リーマンショック時の底値 (2009 Mar9: 677)
      3. 直近の高値(2020 Feb19: 3,394)
      4. コロナショックでの底値(2020 Mar23: 2,192)
      5. 現在の水準 (2020 Apr 9: 2,790)

    (Data Source:Macrotrends S&P500 10yr daily chart)

    Worst Case: ①のリーマンショック前の高値の1,565で買ってしまい、④のコロナショックの底値(2020/4/12時点の底値)の2,192で売ったしまった場合。1,565で買って早々に②のリーマンショックの底値の677まで下がり、再び1,565に戻ったのが6年後の2013年。しかし、そこから順調に伸びてプラスに転じております!

    約13年間で1.4倍。年平均リターン +2.6%

    Best Case: ②のリーマンショックの底値の677で運良く買え、③の高値の3,394で売れた場合。正に夢のような投資。

    約11年間で5倍。年平均リターン +15.8%

    ということで、10年以上の投資スパンでみると、最悪で年間+2.6%、最高で年間+15.8%のリターンが期待できたのですね!明らかに何もせず放置しておくよりかはベターだと言えますね。

    もちろん理想は、底値で一気に投資できる資金をつぎ込むことですが。。しかし、これは容易ではないです。私もリーマンショックの時はビビッて買えず、コロナショック時には早まって買ってしまったという苦い経験があります(笑)。株価が下落している局面ではもっと下がる、上昇している局面ではもっと上がると思っちゃいがちで、いつも失敗の繰り返しです。しかし、10年以上の長期スパンで見ると、当時高く買ってしまうことよりも、買わなかったことの方が損になるのです。

    どんな腕利きの投資家でも、底値と高値をぴったり予測することは難しいのが現状です。実際に、あの著名投資家のWarren Buffetさんも、2020年2月末にDelta株を46ドルで50億円分買っておりますが、Delta株は4月10日時点で24ドルで推移しており、半分の価格になってしまっております。。

     

    S&P500にどの程度の金額を投資すべきか

    感の悪い私は、いつ買うかのタイミングを見極めることを諦め、毎月給料から一定額を投資に回すよう心掛けています。失業したときのため、1年間分の生活費は銀行口座に持っておりますが、残りはすべて株式投資に回しています。

    XX歳までにYY万円貯めてアーリーリタイアしたい!と具体的にゴールを持っている方も多いと思うので、投資対効果を以下の表にまとめました。年平均リターン (Return%) ごとに、5年ー40年後(Yrs) に投資が原資の何倍になるかを表しています。

    例えば、1%のリターンで5年投資した場合は、原資が1.05倍になります。一方で12%のリターンで40年投資した場合は、なんと93.05倍にも跳ね上がります!驚異的な数字ですね。

    今後どのリターン%で米国株が上昇するかを予測するのは不可能です。代わりに一つ良い目安になるのが、Warren Buffet氏のコメントです。彼は、米国経済の実質GDP成長率が3%、インフレが2%、それに加えて株配当の1%を合計した6%が恐らく米国株式のリターンとして期待できる数字ではないかと2013年に仰っております。

    2013年から比較すると、既にS&P500も急上昇していますし、また、その時よりアメリカの経済成長のスピードが減速しているので(コロナ有無に関わらず)、6%ではなく、4-5%で計算するのがよりコンサバで良いかもしれません。

    では、早速5%のリターンを使って試算してみましょう! 5%のリターンで1,000万円を投資したとすると、今から40年後には7.04倍の7,040万円になります。一回目の投資から10年後に、更に1,000万円を追加投資すると、その30年後(今から40年後)には5.52倍の5,520万円になります。つまり、合計2,000万円の原資が30-40年かけて12,560万円(7,040+5,520)にまで増えます。5%といえど、恐ろしい威力ですね!

     

    老後資金を得るにはいついくら投資すればよいか

    麻生太郎金融相が65歳でリタイアした夫婦が、30年間老後生活をおくるには、年金と退職金とは別に2,000-3,000万円の資金が必要と宣言して話題になったことがありましたね。

    では、その上限の3,000万円を65歳で貯めるためには、いついくらを投資すべきかを試算してみましょう!以下の表は、5%のリターンで投資運用を開始した各年齢 (Age) と、各年齢で3,000万円を貯めるのに必要な原資 (Principle) を表しています。

    25歳であれば、原資はなんと426万円ですむんですね!400万円以上の貯金をそのまま株に投資できるほど余裕がある25歳の方は少ないと思うので、35歳で老後に向けた貯えを準備したケースを見てみると、それでも694万円ですむようです。一方で、50歳で始めた場合は、3000万円の約半分に当たる1,443万円が必要になりますね。

    早く投資を始めれば始めるほど少ない原資ですむので、できるだけ早くから始めることをお勧めします!

    毎月いくら投資をすれば何歳でリタイアできるかはこちら

     

    S&P500のどの銘柄に投資すべきか

    上記のリターンについての例は、どちらも株式市場全体の過去トレンドであって、個別銘柄のトレンドではありません。株式市場はいくつも個別銘柄から構成されており、全体のトレンド以上に上がっている株も下がっている株も存在します。

    私は株価収益率や今後のビジネスの成長性を鑑みて、テック系の株を買っていますが(テック系株の分析はこちら)、個別銘柄がわからない人はS&P500に連動する投資成果が得られるインデックスファンドを買うこともできます。インデックスファンド投資のメリットは、大きくわけて、1) 広域な分散投資が可能、2)株の勉強に時間をかけなくてよいの2点になります。

     

    S&P500への投資戦略のまとめ

    簡単に上記の内容をまとめさせていただきますね。

    •  株投資は買う/売るベストタイミングを見計らうことは、困難。プロでも完ぺきなタイミングでは買えないことが多い。
    • S&P500の過去実績を見る限り、10年以上の長期投資であれば、買うタイミングと売るタイミングが悪くても、リターンはプラスに転じている。
    • 早く投資すればするほど、老後資金は貯めやすい。5%のリターン想定だと、3,000万円を貯めるために、25歳だと426万円の投資ですむ計算だが、50歳だと1,443万円必要になる。
    •  どの個別銘柄を買ってよいかわからなくても、S&P500のインデックスファンドに投資する選択肢がある。

     

     

     

     

     

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