島移住前に必ずチェックすべき5つの指標

雲一つない青い空。エメラルドブルーの海。ゆっくりと時間の流れるリラックスした雰囲気。そんなアイランドライフに憧れる人は多いと思います。私もハワイや沖縄でバケーションする度、ここで暮らせたらどれだけ幸せになれることかといつも考えてしまいます。

どこの島に住みたいかは個人差があると思いますが、これから栄える島に移住した方が、仕事のチャンスも増えるし、色々なものやサービスも手に入るため、より豊かな暮らしをおくれます! 

今回は、島移住前に必ずチェックすべき5つの指標について沖縄、ハワイ、グアムを例に用いて解説させて頂きます!

 

人口は伸びているか

魅力がある島は人口が伸びます。魅力とは、自然の豊かさ、食事のおいしさ、仕事の多さ/見つけやすさ、生活費の安さ等、多岐にわたり、それぞれの要素の重要度は人によって異なります。例えば、私なら海が大好きで、その他要素を多少犠牲にしてでも、ハワイや沖縄といった海が綺麗な島に移住したいと思う派です。人を引き付ける飛びぬけて強い魅力要素があるか、あるいは複数の要素が満遍なく揃っていれば人口は増えます。

人口が伸びることがなぜ肝心かというと、経済成長につながるからです。人口が増えることで労働力が増え、より多い生産が可能になります。生産が増えると1ユニット当たりの生産コストも減りますのでその分生活費が安くなり、生活が豊かになります。消費面でも、人口が増えることで消費者が増えるので、より多くのものやサービスが売れるようになりビジネスも繁盛します。

また、人口が増えることで歳入が増え、行政による住民へのサービスも拡充されるため、より住み心地が良い島になります。

逆に人口が減ると、経済規模が縮小し、行政サービスも限定的になり、住みにくい島になってしまいます。そのような背景から、今現在、日本の多くの市町村が移住者誘致に必死になっています。

以下に、日本、沖縄、アメリカ、ハワイ、グアムの人口を2000年と2020年で比較しました。

(ソース:Wikipedia) 2020*=2020年のデータがない場合は一番直近のデータを使っています。

日本全体では人口が-2.1%減少している中、沖縄は10.6%増加していますね。

アメリカ全体では人口は16.6%も増加しています。ハワイはそれを更に凌ぐ16.9%で成長しています。一方で、グアムは8.8%の増加にとどまっているようです。

これを見る限り、人口が増えている沖縄、ハワイ、グアムは移住先として魅力的ですね!

生産年齢人口比率は高いか

人口は多くても(あるいは伸びていても)、生産年齢の人口(15-64歳)が少ないと経済への貢献は限られてしまいますので要注意です。また、次世代の生産人口担う0-14歳の比率も高いかを確認するのが重要です。

以下、沖縄、ハワイ、グアムの年齢別人口の割合の推移を比較しました。

(ソース:Wikipedia、US Censusと沖縄県)

沖縄、ハワイ、グアムともに15-64の生産人口の割合が60%台で近い水準ですね。また傾向として、どの島も15-64の割合が減ってしまっています。これは良くないです。

沖縄とハワイは15-64の割合が減った分、65+の割合が増えていますが、一方で、グアムは65+の割合はそのままで、代わりに0-14が増えています。沖縄とハワイは高齢化が進んでいるが、グアムは出生が増えて若返っていると解釈できます。

また、グアムはそもそも65+の割合が8.9%と一番低く、0-14の割合が一番高いです。生産人口の割合に大差はないものの、人口動態上は、グアムが今後一番安泰にみえます。

 

競争力が高い産業があるか

島内で人口が伸びて経済が成長することも良いのですが、島として世界に売れるものやサービスがあるかも島の生活をより豊かにするために重要です。

島の産業としてまず思いつくのは観光業があります。ハワイ、沖縄は観光業の競争力が高いですが、まだ多くの人が訪れていないが魅力満載の島も潜在的な産業力を秘めています。来る人を魅了する観光スポットがあり、独特でおいしい食事に加えて、固有の文化、伝統が存在している島と、そうでない島とでは差がつきます。

ハワイは自然の素晴らしさに加えて、おいしいパンケーキやアヒポキがあり、だれでも優しく迎えてくれるアロハスピリットがあり、ストレス発散のフラダンスがありと、他と差別化ができる複数の要素を持っています。これらが強い競争力を生みます。

製造/生産面においては、小さな島は規模の経済が働きにくいため、大量生産して1 unitあたりのコストを下げて稼ぐビジネスモデルでは負けてしまいます。代わりに、島の特色を生かしたニッチな商品に特化し、高単価のブランド作りをする方がより適しています。生産量は少ないですが、高単価で売れる宮古島の高級マンゴーや、ハワイのコナコーヒーはよい例ですね。

島の産業力の参考になる指標としては、一人当たりの総生産(GDP Per Capita)が挙げられます。これは島で生産されたものやサービスの総額を島の人口で割ったものです。GDP/Capitaが高い島は一般的に産業力があると解釈できます。なかなか島単位でのデータが取れないのが残念なところです。

以下、日本、沖縄、アメリカ、ハワイ、グアムのGDP/Capitaを比較しました。

            (ソース:Wikipediaと沖縄県)

観光地として確立しているハワイはアメリカさえを超えていますね。さすがです!

沖縄はまだハワイの半分にも及ばないですし、グアムにも負けています。まだまだ伸びしろがあると解釈しております!

上記はあくまでも2018年のスナップショットで、これからGDP/Capitaがどう伸びるかが、生活を豊かにするうえでより肝心です。

 

近くに大経済圏はあるか

近くに大経済圏があると恩恵を受けます。まず一つ目は観光です。距離が近いと多くの観光客が来てくれます。東京圏内にお住いの多くの方が、箱根や、伊豆、熱海を訪れるようなイメージでしょうか。

2つ目は、そこからの人口の流入が期待できる点です。身近にある場所に移住するほうが遠くに移住するより物理的にも精神的にも楽です。また、家族にもすぐ会いに行くこともできます。

3つ目は、物価が安くなる点です。小さい島の決定的な弱みは物価が高い点です。小さい分生産できる幅と量が限られてしまいます。もし近くに物量の多い大経済圏があれば、そこから食料や物を運んでもらえます。

私は沖縄の地理的条件はハワイとグアムよりも圧倒的に有利だと考えます。これからも成長が期待できる経済大国の中国と、成長は鈍化しているが既に経済水準が高い日本、韓国、香港、台湾といったアジアを代表する大経済圏からフライト時間で3-4時間の場所にあります(沖縄の地理的優位性についてはこちら)。

今現在は、コロナで観光業が壊滅的な被害を受けておりますが、それまでは中国から大勢の観光客が押し寄せてきて、大量に消費をしてくれていました。また、アジア各国からの観光客の対応をするために外国人の移住が加速していました。

 

食料自給率は高いか

食料自給率が高ければ、世界的に不作になっても、あるいは島の外との国交が完全に断たれても、島の住人を養う十分な食料を生産することができ、最低限の生活を維持することができます。

東京のスーパーのようにすべてが揃わなくてもよいですが、生きていくために必要な穀物、肉、魚、野菜といった各カテゴリーで複数品種が確保できるかは調べておきたいですね。なかなか情報をみつけるのは難しいですが、Wikipediaに大体のっています。

ハワイは特に意識して地産地消を促すために多くのイニシアティブを立ち上げています。こういった努力が将来的には差をつけるかもしれませんね!

 

 最後に

ハワイ、沖縄、グアムといった認知度の高い島が移住先として検討されがちですが、もしかしたら今はあまり知られていないがもっとポテンシャルが高い島があるかもしれませんね!是非とも上記の5つの指標を使っていろんな島を比較してみてください!私はまだフライトもない小笠原なんかポテンシャルが高いのではないかなと思っております!